特定非営利活動法人21世紀校庭緑化研究会設立趣意書
理事長 輿水 肇
農学博士・明治大学教授

Image 本会は、学校緑化などを推進するため、「環境に配慮した芝生造成方法の研究」「安全で管理の手間のかからない芝生の研究」「さまざまな芝生利用方法の研究」「簡単で効率のよい管理手法の研究」などを目的に、平成14年11月に任意団体として設立されました。その間、緑化された学校の技術的諸問題の調査、学校緑化の管理をおこなっているボランティア活動への支援と助言、また文部科学省の後援により都内の教育委員会を対象とした緑化セミナーを開催するなどの活動をおこなってまいりました。これらの活動をとおして、多くの緑化現場を視察し、同時に関係者と技術情報を交換する中で、校庭緑化に関する知見を蓄積するいっぽう、学校緑化の管理の難しさを痛感しました。

 専門集団としての知識や技術の水準は向上したものの、実際の管理運営に携わっている学校関係者や、地域コミュニティに対して、それぞれの個々の状況にもっとも有効かつきめ細かく対応することができなかったからです。物心にわたる充実した連携がとれなかったともいえます。それは任意団体であるが故の、結集力や経済面での弱さ、社会的な信頼確保への限界などが原因でした。

 こうした課題を克服するには、国県や市町村との連携をはかり、教育委員会や関係企業と具体的な協力関係を強化することが重要だと考え、特定非営利活動法人を設立するものです。このことにより、より充実した活動を強固に推進することが可能になり、いままで以上の社会貢献も可能になります。

 その結果、現在考えている本研究会の事業計画のなかでも、地域コミュニティの構成員を対象とする短期の無料講習会の実施、講習会修了者へのグリーンマスター(仮称)の資格付与、芝生管理機械の貸与と有資格者によるオペレーションなどを、重点的に実行しようと考えています。こうした活動により、校庭緑化をより確実にまた安心して推進することができ、将来を担う児童生徒の心身の健全な発育に寄与することを期待するものです。